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ーオフィス内装工事で考えるユニバーサルデザイン入門|誰にとっても使いやすい職場づくりー

ユニバーサルデザインがオフィスで重要になる理由

ユニバーサルデザインとは、年齢や性別、体格、障がいの有無に関係なく、できるだけ多くの人が同じように使いやすい環境を目指す考え方です。オフィスでは「一部の人のための特別対応」と捉えられがちですが、実際は全員の働きやすさを底上げします。段差でつまずく、会議室の扉が重い、照明がまぶしい、案内が分かりにくいなどの小さな不便は、誰にでも起こり得ます。内装工事のタイミングで整えると、日々のストレスを減らし、生産性や安全性にもつながります。

オフィス内装工事で押さえる基本ポイント

ユニバーサルデザインは、見た目のバリアフリーだけではありません。移動しやすさ、情報の伝わりやすさ、操作のしやすさまで含めて考えると失敗しにくくなります。まずは「通れる」「使える」「迷わない」を軸に、優先順位を決めて進めましょう。

移動しやすい動線と段差対策

通路幅が狭いと、すれ違いが難しいだけでなく、荷物を持った移動や車いす利用時に支障が出ます。段差はスロープ化や見切り材でつまずきを減らし、床材の切り替え部分も滑りにくい仕様にすると安心です。扉は開閉しやすい把手や、引き戸の検討も効果的です。

迷わないサイン計画と配置

初めて来る人や部署異動した人が迷いにくい環境は、案内コストも減らします。会議室名の表示、トイレや非常口の案内、受付からの導線を分かりやすく整えることが基本です。文字だけでなく、色やピクトグラムを併用すると理解しやすくなります。

照明・音・温度の「感じ方の差」を小さくする

同じ空間でも、まぶしさや音の響き、温度の感じ方は人によって違います。特にオフィスは長時間過ごす場所なので、気づかない不快感が蓄積しやすいです。内装工事では設備だけでなく、素材やレイアウトでも改善できます。ここを押さえると「なんとなく居心地がいい」オフィスに近づきます。

照明はまぶしさと影を減らす

照明が強すぎると疲れやすく、弱すぎると手元が見えにくくなります。調光や間接照明を組み合わせ、モニターへの映り込みを減らす配置にすると快適です。窓際はブラインドで光を調整できるようにすると、季節や時間帯の差にも対応できます。

音環境は吸音とゾーニングで整える

電話やWeb会議の声が響くと集中力が落ちます。吸音材の導入、床材や天井材の選定、話すエリアと集中エリアの分離が効果的です。個室ブースを用意できない場合でも、会話が生まれやすい場所を入口側に寄せるだけで音のストレスは減りやすくなります。

使いやすい設備・家具選びの考え方

ユニバーサルデザインは、設備や家具の選び方でも大きく差が出ます。高価なものを揃えるより、使いにくいポイントをつぶすことが優先です。実際に使う人の動作を想像し、手が届くか、操作が簡単か、無理な姿勢にならないかをチェックしましょう。

操作しやすいスイッチ・金物にする

照明スイッチや空調操作が分かりにくいと、結局「分かる人だけが触る」状態になります。表示を統一し、押しやすいスイッチやレバータイプの把手にすると、誰でも使いやすくなります。自動水栓やタッチレスも、衛生面と利便性の両方でメリットがあります。

高さ調整できる家具を取り入れる

デスクやチェアは体格差が出やすい部分です。昇降デスクや調整幅の大きい椅子を混ぜると、腰や肩の負担が減ります。収納も「高い棚だけ」「低い棚だけ」に偏らないように、よく使う物は取り出しやすい高さに配置するのがコツです。

工事前に確認したいチェックリスト

ユニバーサルデザインは、完成してから「使いにくい」と気づくと直しにくいのが難点です。だからこそ、工事前のチェックが大切です。社内の少人数だけで決めず、利用者目線で確認すると抜け漏れが減ります。

利用シーンを想定して課題を出す

来客、採用面接、清掃、荷物搬入、体調不良時など、普段と違う場面も想定します。例えば、入口から受付までの導線、トイレの位置、休憩できる場所などは、いざという時に効きます。

優先順位を決めて段階導入も検討する

すべてを一度に完璧にするのが難しい場合は、優先度の高いところから整えます。安全に直結する段差や通路、案内サイン、音環境などは効果が分かりやすいのでおすすめです。

まとめ

オフィス内装工事でユニバーサルデザインを取り入れると、特定の人のためだけでなく、全員の働きやすさが上がります。基本は「移動しやすい動線」「迷わない案内」「照明・音・温度のストレス軽減」「操作しやすい設備」「体格差に対応できる家具」です。工事前に利用シーンを洗い出し、優先順位を付けて進めれば、無理なく実現できます。毎日の小さな不便を減らす視点で、長く使えるオフィスを目指しましょう。

2025.12.26